いざと言う時の心構え。小さなお葬式の進み方

ご遺体を搬送する

ご遺体を搬送するの写真

ご遺体が一時的に安置されたら、速やかに別の場所に搬送するための準備をしましょう。病院からは通常その日のうちに、夜中に亡くなった場合は翌朝までにはご遺体を搬出するように要求されます。葬儀社が決まっている場合は、すぐに連絡をして搬送をお願いします。ほとんどの葬儀社は24時間電話受付をしていますので、すぐに連絡してください。搬送先は葬儀社の所有している施設か自宅、もしくは遺体安置専用の施設かもしれません。慌ててよく検討せずに葬儀社を決め、小さなお葬式のすべてを任せてしまうと、お葬式の内容に納得がいかずに後悔したり、料金トラブルに繋がったりする可能性がありますので注意が必要です。葬儀社を落ち着いて選ぶ時間がない場合、まずは搬出だけを依頼できる葬儀社を手配してください。

事前に葬儀社が決まっていなかった場合は、時間が迫られる中で葬儀社選びをすることになります。病院が提携している葬儀社を紹介してもらった場合、トラブルになる可能性が高くなりますので十分に注意が必要です。注意すべきことの1つは、安置する場所がその葬儀社が持っている総裁ホールであればお葬式もそのままその葬儀社に依頼するという暗黙のしきたりがあることです。もし、搬送だけを頼みたい場合は、とりあえず搬送だけをお願いしたい、とはっきり伝えましょう。そして、もう1つのトラブルが料金についてで、搬送後の高額請求のトラブルを避けるためには、時間がなくとも見積もりをだしてもらい、料金を必ず確認しましょう。目安としては、自宅への搬送のみで10万円を超えたら高額といえます。

とりあえず自宅にご遺体を搬送し、お葬式まで安置することもあります。故人が長期間病院で過ごしていた人の場合、自宅に帰してあげたいと思う家族もおおいでしょう。遺体を自宅に搬送することを予定している場合は、葬儀社とも打ち合わせをしておきましょう。一昔前までは、自宅でお葬式をすることも珍しくありませんでしたが、近年では自宅葬儀は珍しくなっており、多くの場合は病院から式場に直接搬送されます。そのため、自宅へのご遺体の搬送は珍しいので、慣れていない近隣住民に対して配慮が必要になる場合もあります。また、マンションなどの集合住宅の場合、搬送してきた遺体がエレベーターに入るかどうか、といったことも事前にしっかりと確認しておきましょう。さらに、葬儀社の人や親族など、不特定多数の人が出入りし、迷惑をかけてしまうこともあるため、管理人や管理会社とも事前に打ち合わせをしておく必要があるでしょう。