いざと言う時の心構え。小さなお葬式の進み方

ご遺体を安置する

ご遺体を安置するの写真

小さなお葬式をするなら葬儀社グランドセレモニーに相談しましょう。

ご遺体を安置する際は、ご遺体の枕元に枕飾りをします。自宅で安置する場合は、ご遺体を北向きに寝かせて枕飾りを施します。枕飾りには1つ1つに意味がありますが、ほとんどの場合は葬儀社が手配してくれますが、遺族もその意味を理解しておくことが理想です。そうすることで、心を込めて1つ1つ準備をすることができ、そういったことも大切な人を失ったことを受け入れるのに大事な過程となります。故人を寝かせる布団は、生前愛用していたもので問題ありません。ドライアイスや防水シートは安置期間に合わせて葬儀社が用意してくれますので、事前に依頼しておきましょう。

痛いが安置されたら、次のような処置が行われます。①末期の水を取る。これは、あの世で喉が乾かないようにという願いを込めており、口に人生最後の水を含ませてあげます。ガーゼに包んだ脱脂綿に水を含ませ、口元を湿らせてあげます。②死化粧を施す。故人の顔や髪の毛を整え、男性の場合は髭を剃り、女性の場合は口紅などを塗って死化粧を施します。これらは病院で看護師の手伝いとともに行われることもありますが、最近では病院に長居することができないことが多いため、搬送先で行われるケースが多くなっています。なお、葬儀社がやってくれることも多いですが、やり方を教えてもらいながら、遺族がやることもおすすめです。

枕飾りをしたら、僧侶に枕経を読んでもらいます。これを枕勤めといいますが、これはお葬式の最初の儀式となります。最近ではこの過程を省略することもおおく、どのタイミングで行うか、または行わないかは、あらかじめ菩提寺に相談しておきましょう。

ご遺体を自宅に迎える場合、どのような準備が必要でしょうか。それは、寝具や空調の準備です。ドライアイスや枕飾りは葬儀社が手配してくれますが、遺体を迎える部屋の準備は遺族が行う必要があります。遺体を寝かせる寝具を用意し、空調はできるだけ涼しくしておきます。遺体に直接エアコンの風が当たらないよう注意が必要です。部屋の温度が上がりすぎないように、カーテンを閉めたり、締め切ることができる部屋が理想です。